【岡山スタジオコラム】性格類型とコミュニケーション

LinkedIn にシェア
LINEで送る

今回は岡山スタジオコラム「性格類型とコミュニケーション」を書いてみます。
皆さんは性格類型という考え方があるのをご存知ですか?

例えば人々を分類する遊びとして日本で有名なものは血液型別性格診断でしょうか。
その科学的真偽はともかく、こういった分類法が人々に広く認知されてきたことを考えると、昔から人々は自分や他者を的確に言い表す言葉を、また言い表された自分達の【相性】はどうなのか知りたいという欲求を抱えてきたと考えてよいでしょう。全ての人が抱える悩みを計量すると「人間関係」が一番多くなるのかも知れませんね。

さて、そういった性格類型ですが、研究対象として心理学の一分野で発展してきたものもあります。今回皆さんに紹介するのは16類型性格診断と呼ばれるものです。

16類型テスト

この16類型テストでは、人々が自らに備わる判断機能や知覚機能をどのように用いているのか、
4つの観点をそれぞれ2項対立させることで合計16タイプの性格があるとしています。
4つの観点の2項対立とは、

内向型 (I) または外向型 (E) のどちらか
直感型 (N) または感覚型 (S) のどちらか
思考型 (T) または感情型 (F) のどちらか
判断型 (J) または知覚型 (P) のどちらか

となっていて、それぞれの組み合わせで16タイプの性格が形作られるという仕組みです。

ここではそれぞれについての詳細な説明は省きますが、1番上の「内向型 (I) または外向型 (E)」の2タイプについて面白い説明がされています。曰く、内向型の人は、単独行動を好み、話す前に考え、他人と関わると疲労困憊します。外向型の人は、集団行動を好み、話しながら考え、他人と関わることでエネルギーを得ます。

なんということでしょう。
外向的な人が「集団行動を好み、他人と関わることでエネルギーを得る」のに対し、
内向的な人は「単独行動を好み、他人と関わると疲労困憊する」と書かれています。

この説明に従うと外向的な人と内向的な人が会話をした場合、前者が話せば話すほど活き活きしてくるのに対し、後者は話せば話すほど疲れていくのです。もしそれぞれが交流を楽しんだ後に帰宅し、SNS等で感想を書き込んだとします。前者が「今日の懇親会は素晴らしかった。○○さんとも話が出来て力が沸いてきた!また話しかけよう!」と書く。後者が「今日の懇親会はひたすら喋りかけられてどっと疲れた。しばらく一人になりたい・・・」と書く。なんというかこの種の溝はお互いにとって悲劇の発端ともなりかねませんね。勿論これは分かりやすく極端な例ですが、16類型を知っているとそれを有効に使うこともできます。

例えば、勉強カフェ岡山スタジオのオーナーは16タイプの内の『起業家』(ESTP型)タイプなのですが、まさに性格と職業が見事に一致している例だと感じます。このコラムを書いている私はというと、『提唱者』(INFJ型)タイプであり、オーナーとは4つの観点全てで逆の性質を示す結果となりました。さて、それではこのような2者は全てにおいて反対なのだから相性が悪いのだと考えるべきでしょうか。ここから「性格類型とコミュニケーション」の題の後半部に入ります。

 

コミュニケーションとは何か。

この種の問題は人文社会学領域のテーマとしても発展してきました。
キーワードは「同質性」と「異質性」です。

先に例を出した「外向的な人」と「内向的な人」ですが、それぞれのタイプごとにグループを作った場合、その内部でのコミュニケーションは円滑に行われます。「外向的グループ」ではメンバーそれぞれがますます元気になっていき、「内向的グループ」でもお互いの内面の思考がよく分かるので気疲れが緩和されます。こういった「同質性」が高いグループにおいてはメンバーの満足度、幸福度が高いので、自然にグループ形成を行うと似た性格を持つ人が集まりやすいように思います。

しかし「同質性」が高い事がデメリットとなる事もあります。「同質性」が高い故にメンバー全員が似通い、物事への幅広い対応が出来ない(柔軟性を欠き危機に弱い)、コミュニケーションが内輪向きになり世間常識(外部)から離れていくので異質な他者とコミュニケーションが出来なくなっていく、など。

「異質性」のメリットは上述のような「同質性」のデメリットと対応しているとも言えます。例えば組織には様々な役職があり、その役職ごとに求められる能力、パーソナリティが違ってきます。話がうまく営業が得意な人、細かい部分に気が付き危機管理を任せられる人、事務作業が正確な人。組織の強みとはこのような異質な適性を持っている者同士の協力にあるので、同質性を高めるだけではダメなんですね。「異質性」を理解した上でコミュニケーションを行うことも重要であるわけです。

「同質性」「異質性」といった2つの観点それぞれのメリット、デメリットを理解していると、自分とは異なった特徴を持つ他者をリスペクトすることが出来るようになり、こうしたメンバーが多数揃っている事で外部に対する「集団の価値」が高まります。その点から言うならばオーナーと私の正反対のタイプというのは、多くの異なる性格を持った会員様の悩みやニーズに幅広く対応出来るはずだ、という事でもあります。「共感」や「快適さ」を求めるなら近しい性格の人と、「新たな知見」や「刺激」を求めるなら異なる性格の人と会話してみるというのも面白いかと思います。

以上、性格分類とコミュニケーションという題で書かせて頂きました。
性格分類テストは少し時間がかかりますが、面白いので是非やってみて下さい。