勉強カフェ岡山・読書会記録2017 vol.4

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勉強カフェ・新読書会
今回は2017年4月に開催された読書会の記録です。

この回も毎月読書会を楽しみに参加して下さる会員の方とまた楽しいお話が出来ました。

とりあげた本はこちら。

・『コミックで学ぶ イライラの片づけ方 』有川 真由美 (監修), 森下 えみこ (イラスト)

・『春宵十話』岡潔

毎月読書会に参加していただいている方からは「コミックで学ぶ イライラの片づけ方」を紹介していただきました。

日常生活の中で起こる様々な事。その中には嫌なことも含まれているものですが、ついつい「私だけ不幸!」という考えに自分の気持ちが支配されていませんか?「こんな事が起こって嫌だな」という気持ちになる事は誰にでもあります。しかし、それより先に進んで「こんな嫌な事ばかり起こるのは自分がダメだからだ!」とか「周りの人は幸せそうにしているのに自分だけ不幸な目に遭っている!」という様に負の方向に認識が進んでしまうと、不必要に自分を傷付けたり、周りの無関係な人を傷付けてしまう事もあります。

この本は、毎日の「ちょっとしたこと」を変えるだけでイライラが減り「前向きで幸せオーラ溢れる自分になる方法」を分かりやすいコミック形式で教えてくれます。コミック部分の後には、その章で扱った内容が「まとめ」として文章で記載されているので、論理的にも理解できるようになっています。

紹介してくれた方もこの本を読んで、「イライラが減ると人生は楽しい!うまくいく!実感しています」と仰っていました。毎日イライラしてしまう自分を、少しでもよい方向に変えたいと感じている方は是非読んでみて下さい。

 

『春宵十話』の方は、4月の読書会ということもあって私の蔵書の中からタイトルで選びました。
5月も中頃になり、この頃の気候はすっかり夏の様相を呈してきましたが、冬から春へと遷り変わる時の気候には独特の変化があると感じます。つい先日まで寒く冷たかった夜が、暖かさと爽やかさを含んだ夜になっていく。こんな春の宵に美しい情緒の流れに触れたくてこの本を読みました。

著者の岡潔氏は、日本の伝説的な数学者と呼ばれており、その業績は数学史上に燦然と輝いています。当時の西洋の学者達はその偉業ゆえ「オカ・キヨシ」を一人の数学者だとは信じられず、日本の数学者集団だと思っていたほどです。

この春宵十話というエッセイは、岡潔氏の子どものころからの思い出、青年期の学問への取り組み、数学との関わり、西洋の知性の枠組みと日本的情緒の世界など、私達読者に豊かな世界を感じさせてくれます。特に私が惹きつけられたのは、岡潔氏が「数学は情緒でやるものだ」と仰っていたことです。
それまで私は「数学」という領域は純粋に知的な手続きで行われるものだと漠然と考えていましたが(コンピューターの演算のように)、岡潔氏は数学も情緒なしには出来ないと考えておられました。

氏の言う情緒とは何なのか。
圧倒的天才でありながら、数々の奇行から奇才とも呼ばれた岡氏。
彼をモデルにした『好人好日』という映画もありますので、興味がある方は、書籍・映画など様々な媒体から触れてみて下さい。
また、週刊漫画雑誌『モーニング』で最近連載が始まった『はじめアルゴリズム』という数学少年が主人公の漫画の中に、岡潔氏をモデルにしたであろう老数学者が登場します。岡潔氏が胸の内に掴んでいた『情緒』は、時を越えて人を感化しているのだと感じさせられました。

 

 

以下、本読書会の基本情報を掲載します。

勉強カフェ岡山スタジオで開催している読書会は、それぞれの方がお好みの本を持ち寄り、自由に紹介していただくという形式をとっています。他の参加者の方との雑談を通して、新たな価値や自分の今までの認識を発見するといった側面に重きを置いています。
今までの読書会では、海外文学小説、日本現代小説、エッセイ、人文系哲学新書、科学エッセイ、ビジネス実用書などが紹介されました。参加者の方は、特定のジャンルの本の紹介をしていただいてもよいですし、或いは多様なジャンルに挑戦してみても面白いかもしれません。

書籍の内容紹介、人に感想を発表するなんて大変だ、とお思いの方。

私達も手探り状態で読書会を開いていますので、まだまだ正解はありません。初参加の方も他の方の発表をみて学び、気軽に意見を交換してみましょう。

皆様の参加をお待ちしています。

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開催日時: 19:00~22:00の間で2時間程度 毎月第3・4週の平日開催
開催場所:勉強カフェ岡山スタジオ内セミナールーム
定員:5名程度
参加費:会員、非会員とも無料(ただし非会員の方は時間分の勉強カフェビジター料金1,080円を頂きます)