人間の欲求は、矛盾をはらんでいるところがある。
楽をしたいが、お金儲けもしたいし、人にも認められたい。
目先の快と未来の快のバランスをいかに計るかは、常に課題である。
充実した時間や充実した人生を送るためには、何かしらの苦労があるものである。
苦労や試練を乗り越えた先に、自分の欲しいものが得られると思うが、「苦難福門」ですから、苦労や試練そのものを楽しんでやることが秘訣だと思う。
労働せずに儲けるためには、損することを覚悟で、お金を産むための資産に投資するというリスク(=痛み)を伴うので、これも感情的な苦労である。
収入をそこそこ得るためには、まずは自分の時間を差し出す、そして次に時間当たりの価値を生み出す能力を上げる(自己投資など)ことで時間単価を上げる働きをする、その上で労働出来る時間には限りがあるから、お金に働いてもらう(人・モノ・金融に)投資をするしかない。
しかしながら、人間はお金儲けをしただけでは、充実した幸せな人生を送ることにはならないものである。
マズローの欲求5段階説で言うところの「気の合う仲間と繋がりたい所属欲求」「自己重要感が満たされる承認欲求」「自分が生きてる価値を高めたい自己実現欲求」などがあり、心の満足が欲しい生き物なのである。
社会貢献などの行動をしたり、誰かの役に立ちたいという欲求は、上記のものを満たそうとする行為なのである。
「経済は感情で動く」という本があったが、まずは生活するために最低限必要な低額ものを買うので、これはほとんどの人が必要なので、大きな市場となる。
普通に生活できるようになると、自分がこだわる分野で少しでも良い生活を求めるようになるので、少し高額なものを買うようになる。市場は少し小さくなる。
モノが満たされたら、今度は心の満足を求めるのである。体験とか経験とか、人との繋がりとかにお金を使うようになる。ますます小さな市場となる。(ので、それを供給する側は、単価を高くしないと成り立たなくなる。)
そして、出来る範囲で、誰かのお役に立つことをするために、お金を使うようになる。ライオンズクラブやロータリークラブなどの社会奉仕団体に所属したりするのも、その一つである。こういう社会貢献活動をやっていると、人は信頼をおいてくれ易くなるので、ビジネスをやる上でもプラスになることも多い。
経済はその人のその時の感情で動いている。当たり前だが、何にお金を使うかは、同じ人でもその時の状況により違ってくる。
一昨年より「志起業塾」というものを主催しているが、この両方を満たしながら、素晴らしい人生を送るために、ビジネスというフィールドでそれを実現させて欲しくて、自分の経験から学んだことを話している。
これだと、起業しない人には関係ないと思われるので、最近考えていることは(フリーランスの方々や複業・副業をしたい主婦や会社員さんを対象に)「ストック収入」を作りながら、承認欲求や自己実現を満たすために、ビジネスでも社会貢献でも、その両方でも良いから、自分がやりたいことをやれるようにしていく塾というかコミュニティを作っていきたいなと思ってます。
そして、私の志は「本学教育」ですので、これらの活動の延長線上で、今の学校教育を時代に合わせて、「暗記」から「考える。創造する。」ような教育に変えていけるようなコンテンツを社会に出していきたいと思っています。
私がこれまでの経験上、お役に立てるフィールドは「教育」×「IT」ですが、そこで自分の様々な体験や経験がお役に立てれば、幸いかなと思う今日この頃です。