先日、3月23日(土)に公認会計士試験に向けて勉強中の会員様を対象とした交流会を開催しました。
2022年9月に開催した前回の交流会から約1年半ぶりの開催となりましたが、
2023年8月に実施された公認会計士論文式試験では、前回の交流会参加者2名を含む、合計3名の会員様が公認会計士試験最終合格となりました!
今回は大学受験の会員様の利用が落ち着いた3月下旬の開催となり、公認会計士を勉強中の大学生の方の春休み帰省や、当日の雨模様といった状況の中、4名の方が交流会に参加して下さいました。
今回も講師は元勉強カフェ岡山スタジオ会員で、現在大手監査法人に勤務されている方にお願いさせていただき、2時間の「受験勉強内容・業務内容の紹介、質疑応答」に加えて1時間の「参加者同士のフリートークタイム」で、合わせて3時間の交流会となりました。
交流会は主催者、参加者の自己紹介から始まりました。
論文式試験を目標にされていた方々の合格や、短答式試験の難化(受験者増・ボーダーの上昇)もあり、今回参加された4名の方の目標は「2024年5月・12月の短答式試験」に集中していましたので、短答式試験のそれぞれの科目、財務会計論・管理会計論・監査論・企業法について皆さんに得意科目や苦手としている科目などをお伺いしながら、各自の勉強方法について共有・検討していきました。得点比率の高い財務会計論が得意な方もいれば、大学の学部で学んでいたため企業法が一番得意という方もいらっしゃり、お互いに良い刺激になっているようでした。
また今回参加された4名の方は、皆さんCPA会計学院の受講生の20代の方で、他の勉強カフェをご利用して下さっている会計士勉強中の方も8割方20代の方となっており、若い方が専門性を身に付ける為に頑張っている試験という印象を感じました。
公認会計士の業務遂行にあたって求められることは?
今回のお話でも公認会計士の役割についてや、業務の内容に関してざっくりとお話ししていただきましたが、今回参加された4名の方は皆さん合格後のキャリアとして監査法人への就職を希望されていましたので、質問の焦点としては「『何歳までには合格しないと』といったような監査法人内でのキャリアにおける有利不利がありますか?」や「都市部と地方での監査業務の違い」、「業務で英語やプログラミングの能力は求められますか?」といった質問について、可能な限り現役の方から業務の実情を伺いました。働き方改革の一環で業務PCの利用時間に制限がかけられていることなどもあり、プログラミングスキルを活用した効率化をいかに実践していくかなど、貴重なお話も伺えました。
また、業界に関する知識等は常にインプットする必要があるため「日経新聞を毎日読んで下さい。この習慣が後々活きてきます。」と仰られていたのが印象に残りました。丁度、勉強カフェ岡山スタジオでは日経新聞をとっているので、是非毎日読んで活用していただければと思います。
公認会計士の勉強期間、大変なことは?
前回に引き続き、再度こちらでも書かせていただきますが、講師のOBの方曰く、公認会計士を勉強する上で大変だったことは「勉強期間」と「勉強仲間」に関する事でした。公認会計士試験は合格までの勉強期間が平均で2年~4年ほどかかると言われており、最終合格後も実務経験が2年必要、また3年間の実務補習制度を経て修了考査をクリアしなければならないという合計で5年~7年ほどかかる資格のようです。ただ、「やればやるだけ伸びる試験であることは間違いない」ので、辛くても諦めずにやり遂げて欲しい、その為に仲間とも交流して息抜きをうまくして欲しい、とのメッセージを今回も強調されていました。
ちなみに、講師をしてくださったOBの方は2023年度修了考査をまさに先日修了され「無事合格しました」と連絡をくださいました。一人前になるまでのこの長い道のりを乗り越えられたこと、私からも改めてお祝いさせていただきました。
まず試験合格までの数年間を脱落せずにやり通すこと、また合格後も働きながら数年間勉強をし続けなければならなかったことなどを考えたときに「勉強仲間」と「合格した時の資格学校の同期」がいなかったら到底やり通せなかっただろうというお言葉を聞かせていただきました。一緒に合格した同期の方とは、その後別々の会社に就職されたり、また別の会社に転職された方とも、現在でも連絡を取り合っているとおっしゃられていました。
今後、自分がどのような業界で働いていくにしても「同期」という仲間意識は得難く、有難いものになっていくとのことでしたので、勉強カフェで知り合った皆さんにもこの繋がりを大切にしていただけたらと感じました。
勉強カフェ岡山スタジオはCPA会計学院様と自習室利用の提携を行っています関係で、CPA会計学院の受講生の方の利用が多いです。2024年4月現在、CPA受講生の方で提携ご利用中の方は10名を越えておりますので、この場所でお互いを鼓舞しながら、時には助け合って合格を目指していただけたら幸いです。
OBの方にしっかり2時間お話を聞かせていただいた後は、参加された4名の方同士、自然と交流に花が咲いていました。今回都合により参加できなかった方々にも、スタッフがお話しできる機会を作ったり、5月の短答式試験終了後の6月初旬にも再度プチ交流会の開催を検討するなど、皆さんが息抜き出来る機会をサポートできたらと考えています。
1年半ぶりと前回の開催から期間が開いてしまいましたが、今回は同じスタート地点を共有する仲間に出会える良い交流会になったと思います。引き続き、OBの方のお力もお借りしながら、皆様の資格勉強をサポートしていけたらと思います。