勉強カフェ岡山・読書会記録2017 vol.5

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勉強カフェ・新読書会
今回は2017年5月に開催された読書会の記録です。
この回は2名の新しい参加者と共に楽しく本の話が出来ました!

とりあげた3冊の本はこちら。

・『かわいいからだ 』寺門琢己・ふじわらかずえ

・『壇蜜日記』壇蜜

・『勉強の哲学』千葉雅也

まず『かわいいからだ』について。
この本は毎月読書会に参加していただいている会員の方のご紹介です。
「誰のからだにも入っている骨盤。実はこれが2週間ごとに開いたり閉じたりしているって知ってた?」というキャッチーな紹介文がついているこの書籍は、自分のからだの周期的な変化を理解し、それに反発するのではなく、うまく生活リズムを合わせてキレイになろう!という本です。
紹介してくれた会員様は、今までに「お灸」の本や、「ライラの片づけ方」といった本の紹介など、身体面と精神面の両面から体の調子を整える本を紹介してくれています
また、こういった書籍から得た知識を自分で実践し、体験談をブログに書かれていたり、読書会の際にお話しして下さるので、他の参加者の皆様の知恵にもなっていますね。

その他、勉強カフェで開催されているセミナーでその知識、体験を参加者に伝授して下さっています。共感能力の高い優しい方なので、身体面や精神面でお困りの方は相談なされてもよいかと存じます。

 

次に『壇蜜日記』について。
グラビアタレントとして一世を風靡した壇蜜さんですが、そんな彼女が日常を綴った日記からは、私達のイメージとは違う人物像が浮かび上がってくるそうです。
内容は飼っている猫や熱帯魚との暮らしの話だったり、芸能界という浮き沈みの激しい業界での仕事の話など、彼女の日常を切り取る繊細な感性が知的な言葉遣いから垣間見えつつ、また傷ついたり、誰かへのむき出しの憧れが綴られていたりと、「グラビアタレント」としてパッケージ化された壇蜜さんのイメージが良い意味ではずれる日記だと思います。

私も壇蜜さんの知的な雰囲気や所作の繊細さはテレビで見た時に薄々感じていたのですが、日記を書かれていて書籍として出版されていたとは知りませんでした。書影も彼女らしい雰囲気の、静寂さの中に色気や刺激があるというものに仕上がっていますね。1度静かに読んでみたいという気持ちになりました。

 

最後に『勉強の哲学』についてです。
読書会主催者である私(柿木)は、批評エッセイであったり学術内容を一般に広く紹介するような書籍が好きで、よく読書会で紹介させて頂いているのですが、今回の本は2017年の4月に発売された、ごくごく新しい書籍です。書籍の帯に「東大・京大でいま1番読まれている本!」と書かれているように、発売と同時に話題になり、多くの書評がブログなどでも書かれています。とても評価が高かったので、私もすぐに読んで皆様に紹介したいと感じました。

「勉強するとはどういうことか?」という問いから著者思考は出発します。しかし導入部で早速「勉強とは自己破壊である」「深く勉強するとノリが悪くなる」などといった否定的な言説が登場し、私達が素朴に前提してしまっているであろう「勉強すると今の自分に新しい何かが付け加わる。そういう獲得が勉強である」という価値観と対立します。著者は「勉強する事はむしろ今までの自分の喪失である」と説きます。

果たして、そのような(深い)勉強は私達を幸せにするのでしょうか。勉強をしてきたこと、勉強を続けていくこと、それは私達ひとりひとりをどのように変質させ、また人生を変容させるのか。著者は勉強を通じて、一度「今までの環境依存的な自分」を喪失し、次の段階として自由を獲得した「自己目的的に生きる自分」というものに出会い直すことを推奨しています。

大学生協での売上が良い一つの要因として、「これからまさに深い勉強に取り組んでみようと考えている人」の良いガイドになるからだと感じました。平易な文章表現やコミュニケーションの実例の記載、著者の生い立ちを交えた概念の説明など、初学者にも分かりやすく作られていますし、より専門的に勉強したい人向けに、この本の下敷きになっている哲学背景も開示されています(ドゥルーズ&ガタリ、フーコー、ウィトゲンシュタイン、クリプキ、デイヴィドソン、ラカン、デリダ等)。

まさしくこの書籍が「深い勉強」への橋渡しとなっていると感じました。個人的に、多くの人に読んでいただきたい良書だと感じます。機会があれば皆様も手に取ってみて下さい。

 

 

以下、本読書会の基本情報を掲載します。

勉強カフェ岡山スタジオで開催している読書会は、それぞれの方がお好みの本を持ち寄り、自由に紹介していただくという形式をとっています。他の参加者の方との雑談を通して、新たな価値や自分の今までの認識を発見するといった側面に重きを置いています。
今までの読書会では、海外文学小説、日本現代小説、エッセイ、人文系哲学新書、科学エッセイ、ビジネス実用書などが紹介されました。参加者の方は、特定のジャンルの本の紹介をしていただいてもよいですし、或いは多様なジャンルに挑戦してみても面白いかもしれません。

書籍の内容紹介、人に感想を発表するなんて大変だ、とお思いの方。

私達も手探り状態で読書会を開いていますので、まだまだ正解はありません。初参加の方も他の方の発表をみて学び、気軽に意見を交換してみましょう。

皆様の参加をお待ちしています。

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開催日時: 19:00~22:00の間で2時間程度 毎月第3・4週の平日開催
開催場所:勉強カフェ岡山スタジオ内セミナールーム
定員:5名程度
参加費:会員、非会員とも無料(ただし非会員の方は時間分の勉強カフェビジター料金1,080円を頂きます)