【BCGC】人狼ゲームの立ち回り方~その1~

先日人狼ゲームの面白さについて語りました。

少しでも皆様につたわっていれば幸いです。

さて、人狼ゲームにはいくつか定石がございます。今回は初心者へ向けてそちらを解説してまいります。

その前に…

まずは人狼ゲームのルールをおさらいいたしましょう。

人狼ゲームは【市民チーム】VS【人狼チーム】の戦いです。

 

 

市民チームの勝利条件…人狼が全滅したら勝ち(人狼チームではなく”人狼”です)

人狼チームの勝利条件…市民チームの数と人狼の数が同じになったら勝ち(これも人狼チームではなく”人狼”です)

<ゲームの流れ>

夜のターン昼のターンを繰り返し行います。

夜のターンでは特殊能力を持つ市民や人狼がそれぞれの能力を発揮します。

昼のターンでは夜のターンでの出来事を参考に議論を始め、「誰を処刑するか」決めます。(処刑されたものは以後話し合いに参加できません。)

<特殊能力>

【役職名:人狼】⇒人狼チーム

夜のターンに1人襲撃することができます。(襲撃された者は以後話し合いに参加できません。)

【役職名:市民】⇒市民チーム

何の能力もありません。

【役職名:占い師・預言者】⇒市民チーム

夜のターンに1人の正体を知ることができます。ただし知ることが出来るのは「人狼(市民)チームであるか」ということだけです。

【役職名:騎士・ボディガード】⇒市民チーム

夜のターンに1人だけ【人狼】の襲撃から守ることができます。自分は守れません。

さて、基本的なルールと特殊能力はご理解いただけたでしょうか。

 

 

これから実際のゲームの流れを見ていきます。

今回は”人狼2人” ”市民3人” ”占い師1人” ”騎士1人”で解説します。

<定石1>

夜のターン1…参加メンバー全員に役職が振り当てられます。

人狼”が2人以上いる場合は、この時互いに人狼だと把握することができます。

占い師”は誰か一人の正体を知ることができます。

※初夜(夜のターン1)は早速”人狼”が誰かを襲撃したり、逆に”占い師”が占い出来なかったりを設定で付け加えることもできます。

昼のターン1…議論を行います。

『定石としては、占い師が占いの結果を民衆に伝える所から始まります。』

「占いの結果、Aさんは市民チームでした。」

a「私も実は占い師で、占いの結果、Bさんは市民チームでした。」

『偽物の”占い師”が出てきたことにより、2人の占い結果はどちらも50%でしか信じられません。

つまり、ここで話題に上がった人は全員”人狼”もしくは人狼チームとして疑う必要があります。』

【昼のターン1はあまりヒントがないため、処刑する人を決めるためには以下の決め方をすることが定石です。】

  1. 占い師のより怪しいと思う方(勘・ゲーム中の言動から)を選出し、昼のターン1で処刑。もう1人の占い師は昼のターン2で処刑。※少なくとも1人は確実に嘘を吐いているため、どちらもいなくなれば2人の人狼の内、1人は確実に排除できる。
  2. 誰が誰を処刑したいのかわかるようにするため、指さしで投票
  3. じゃんけん

※1の占い師をどちらも殺害するという方法は俗に「占いローラー」と呼ばれ、常套手段です。ここでは1を解説します。

前提として「”市民”は嘘を吐いていない」ということが挙げられます。市民チームにとって、自分が嘘を吐くメリットはあまりありません。(場を面白くするためという理由くらいでしょうか)何故ならば市民は<特殊能力>がないからです。

「やっていないこと」を「やっていない」と相手にわかってもらうのは非常に困難です。(例えば「あなたは昨日海にゴミを捨てましたね」と言われて、どう弁解すれば相手が納得するか思いつきますか?)これを「悪魔の証明」とも言いますが、古代ローマからの問題でもあります。

この場合特に”市民”は「嘘を吐いていない」と証明できる客観的要素<=特殊能力>がほとんどないため、嘘を吐くと将来的に自分の首を絞めることになります。逆を言うと、”占い師”や”騎士”は嘘を吐いても証明できる要素<=特殊能力>が発生する可能性も少しあるため、”市民”よりは嘘が有効になることもあります。

ただし、いずれにせよ市民チームは嘘を吐くと同時に、人狼チームと疑われる可能性も上昇するため、よっぽど議論・プレゼン力に自信がない限りは嘘を吐かない方が無難です。

ゲームに戻ります。

a「私はさんを疑っています。絶対に人狼です。」

「私より後に”占い師”とカミングアウトしたのは怖気づいていたからか、街の様子を伺っていたからでしょう。私はaさんが偽占い師としか考えていません。」

B「私はaさんに占ってもらい、占い結果も合っているので信じています。では昼のターン1さんを処刑して、昼のターン2aさんを処刑しましょう。」

A「”騎士”はまだ名乗り出ないでください。”人狼”に襲撃されてしまうので。

「”騎士”は誰を守ればいいと思いますか?」

C「定石は残ったほうの”占い師a”さんですが、ここで誰を守るか言ってしまうと市民の数が減る可能性が高くなるので、お任せします。

※人狼が夜のターンに1人を襲撃できるので、予め厄介な”騎士”の守る相手が分かっているとその相手を避けて襲撃できてしまいます。市民チームとしては”占い師”の結果がとても知りたいところなので、本物ならば生きていてほしいですが、現在は50%しか信用できていないので、襲撃されても仕方がないという感じです。

夜のターン2…それぞれが<特殊能力>を発揮します。

騎士”がCさんを守りました。(勘)

※この時できるだけ”市民”っぽい人を選んで守ってください。

昼のターン1ではヒントが少ないため、ほとんど勘になります。もちろん本物の”占い師”がaさんだと思うならば、人狼であってもaさんを守ることが出来ます。

守る相手を選ぶコツとしては、「人狼にとって厄介そうな人」を見極めることです。<特殊能力>のない”市民”であっても人狼チームにとって厄介な推理力・洞察力・プレゼン力を持つ人はいます。自分が人狼の立場に立って「この人は早めに襲撃しておきたいだろうなあ」と思う人を優先に守ってください。当然本物の”占い師”が生きていると断定できるならば、”占い師”の<特殊能力>が市民チームにとっては最強の鍵なので、”占い師”保護が最優先です。

できるだけ本物の市民チームを多く残すことが”騎士”の役割です。そのため、自分自身もできるだけ処刑・襲撃されないように気を付けることが重要です。

 

人狼”がさんを襲撃しました。

※人狼はこの時、”騎士”が誰かもわかっていません。また、”騎士”によって守られる相手もわかっていません。

しかし、決め手の1つとしてAさんだけは襲撃すると不利になります。なぜならば”占い師”が占った相手であるため、Aさんも市民チームか人狼チームか確定できない相手なのです。

人狼チームからすると、Aさんは市民チーム確定のため、さっさと口減らししたいところですが、自分の疑いを反らすための的にもなりえるのがAさんなのです。本物の”占い師”がいなくなった今、人狼チームとしてはaさんをなんとか本物の”占い師”だと信じてもらうに越したことはありません。つまり本物の”占い師”を人狼チームと見立てて議論に参加する必要があります。

先ほど昼のターン1で名前が挙がった4人は全員50%で市民、50%で人狼だと思われています。なぜ”占い師”だけでなく、占われた相手までもが市民チームか人狼チームか疑われるのか。理由としては「人狼チーム2人がお互いをかばいあっている」ように見える可能性もあるからです。

人狼チームはお互い死なずにいるのが勝利への近道です。よくある人狼チームの出方に「片方が”偽占い師”となり、もう片方が”市民”と偽占い結果を伝える」というものがあります。この作戦も比較的定石の部類に入ります。今回はその定石を逆手に取り、本物の”占い師”が人狼チームと思いこみ、その占い相手Aさんも同じ人狼チームではないかと議論を進めていけば市民チームは翻弄されてしまいます。

そのために敢えてAさんを襲撃しないというのが定石になります。

Bさん・Cさん・”騎士”の中からは誰を選んでもかまいません。できるだけ”騎士”から守られていなさそうな人・もしくは”騎士”っぽい人を選ぶのが良いでしょう。(勘)

”占い師”は処刑されたので、何もできません。

 

昼のターン2…議論を行います。

本日の記事は長くなるため、ここまでといたします。

人狼チーム・市民チームどちらもの立場になって読むと非常にこんがらがりやすいので、まずは人狼チームとして読みながら、その後市民チームとして読んでみて下さい。

みず色の文字は市民チームにとっての定石です。

あか色の文字は人狼チームにとっての定石です。

人狼ゲームの時はぜひ活用してみてください。※ただし通用するのは初心者ばかりの時に限ります。