【BCGC】人狼ゲームってなんで流行ってるの?

みなさま

「人狼ゲーム」ってご存知ですか?

もともとはアメリカのパーティゲームらしいのですが、世界中で流行っている推理ゲームです。

最近は日本でも流行っていて、友達同士で楽しむことはもちろん、社員教育にも取り入れられることもあるそうな…。

一体何がそんなに面白いのか…。

人狼が流行る理由、そして最も面白いところは何といっても「議論バトルの場」という部分ではないでしょうか。

そもそも人狼ゲームとは・・・

ここはとある小さな村…。そこへ連続殺人犯「人狼」が村人に扮して紛れ込んだ。市民は”話し合い”により、誰が「人狼」かを早急に見つけ、処刑する必要がある。そうしなければ「人狼」が毎夜市民を食らい、村は壊滅してしまう運命にあるからだ…。

 

ゲームは「話し合い」で進められる。

ご自身が「人狼」になったと仮定してください。処刑から逃れる手段が「話し合い」しかないとするならば、絶対嘘を吐くことになりますよね。(この村では正直に「私が殺人犯です」なんて某映画の様に言うと、すぐに処刑されますから。)

そうなんです。「人狼」は嘘を吐きます。

市民たちはその嘘を暴き、その場で、なぜ嘘だと言い切ることができるかを論理的にプレゼンしなければなりません。

実生活で嘘を吐かれた時、周囲の環境や嘘を吐いた本人の言動なんかで見破れた経験はありませんか?

例えば論理的に矛盾した発言をされた時や、普段と違う行動をした時。
細かい仕草なんかでは、行動心理学に基づいて「鼻をこするのは嘘を吐いているから」とか「口元を隠すのは気持ちを悟られたくないから」なんてことを耳にすると思います。実生活ではあまり意識されないかもしれませんが、気心知れた相手ならばちょっとした仕草や言い回しの違いで「あれ?今、様子がおかしかったぞ?」なんて気付いてしまうこともありますよね。

そんな「あれ?今の嘘かな?」という疑念を「話し合い」によってあぶり出し、疑念を確信に変えていく「議論バトルの場」なのです。

 

論理的な思考を放棄して臨むと、誰が嘘を吐いているかは当てずっぽうに。

逆に嘘だと見破れてもプレゼン能力が弱ければ、市民であるにもかかわらず「人狼」だと疑われます。

社会人に必要な「論理的思考」「プレゼン能力」のどちらも求められるのです。しかも「即興」で。

いずれも業務を行う上でかなり重要視される項目です。しかし日本ではそういった力を養える場がかなり限られていますよね。だから大人の間でも大流行しているのではないでしょうか。「即興性」「論理的思考」「プレゼン能力」の実力をアウトプットし、フィードバックを得る場…。それを「人狼ゲーム」では味わえるのです。
(あと何といっても嘘を暴けた時…つまり論理的解釈とそのプレゼンがうまく通った時は気持ちがいいものですよね。)

そんな「議論バトルの場」として人狼ゲームは活用され、大人も真剣に勝利を取りにきます。みなさま長年培った各々のスキルがありますから、負けられません。ただただ言い負かされていると「なにくそ!」「どうやったらうまく議論を通せるんだろうか?」「どうやれば嘘を見破られないで済むのか?」なんて必死に考えます。

「言論は暴力よりも強し」

そんな言葉が古今東西、古より伝えられていますが、現代でもそれは同じです。

今後も重要な「言論」というスキルにおいて、自分がどれくらいのレベルなのか、どんなところを苦手とするのか把握しておくことは大変価値あることです。「人狼ゲーム」では実践を通してそれらを把握することができます。大人もハマる人狼ゲームはそんなところに面白さがあるのではないでしょうか。

次回のコラムでは、人狼ゲームの定石なんかも少しずつ解説してまいりたいと思います。

ご興味を持たれた方は、ぜひ一度ご参加ください。