まずゲームは”人狼2人” ”
市民3人” ”
占い師1人” ”
騎士1人”で開始しています。
現在”占い師”は本物と偽物
併せて2人います。市民チームはどちらが本物かわかっていません。
本物の方が昼のターン1で処刑されてしまいましたが、これから始まる昼のターン2で処刑する相手は偽物
の方だと決まっています。
本物の占い師は
Aさんを市民チームだと公言。
偽物の占い師は
Bさんを市民チームだと公言。
夜のターン2では”騎士”が
Cさんを守り、”
人狼”は”
騎士”を襲撃しました。
ここからゲーム再会です。
昼のターン2…議論を行います。
※昨晩(夜のターン2)で、が人狼に襲撃されました。残ったのは
です。
A「
aさん占い結果を教えて下さい。」
a「
Aさんが”人狼”でした。」
A「(!?)aさんは嘘を吐いています。私は”市民”です。
aさんが人狼です。」
b「
Aさんと
さんが人狼チームということですか?」
B「それならば
Aさんを処刑すればゲームは終わりですね。」
C「待ってください。
aさんが人狼でないという保証はありません。
aさんが人狼の場合、今日は昨日の約束通り
aさんを処刑しなければ市民チームは負けてしまいます。」
『そうです。現在5人の内、市民を一人処刑してしまうと人狼の数=市民の数となり、人狼チームが勝ちます。』
A「今日は約束通り、
aさんを処刑してください。」
『ここで人狼は粘っても良いですが、市民チームの立場で考えた時にあまりに粘ると不自然にもなるので注意です。潔く「本物の市民チーム」の振りをして、応援してあげるなどのパフォーマンスがある方が良いです。』
夜のターン3…<特殊能力>を発揮します。
”騎士”は襲撃されているので何も発揮できません。”占い師”も処刑されているので何も発揮できません。
”人狼”は
Bさんを襲撃しました。(勘)
ここは悩みどころです。
人狼チームとしてはまだ”騎士”が残っているかもしれないため、下手に襲撃する相手を選ぶことができません。Bさんが”騎士”の場合、市民チームとしてはCさんを守る立場となるでしょう。逆も然り。もちろんAさんが”騎士”の可能性もあります。
襲撃のポイントとしては以下のものが挙げられます。
- あまり発言のない人(プレゼン力が高くない人)
- 人狼として疑いをかけられそうな人(ここではAさん、Bさん)
- 騎士に絶対守られていなさそうな人
もはや勘に頼ることとなりますが、昼のターンでできるだけ”騎士”を基軸にヒントを集め、”人狼”をなすりつけられる人を残すのが良いでしょう。
ここで残った人狼bが活発に議論しなかったことが活きてくる場合もあります。
というのも、人狼チームはお互いの存在を知っている余りにアイコンタクトが多くなってしまったり、余計にお互いを守ってしまおうという意識が会話の端々に表れてしまうというミスが出ることもあります。もしそうであった場合、昼のターン3での議論において「bさんは
aさんやaさんの占い先
Bさんをしきりにかばっていたよね。人狼チームだから仲間意識が出ちゃった?」と疑われることもあります。そこを指摘された場合、苦しくなる可能性が高いのでフラットな市民チームを演じることができている自信があるならば疑わしいAさんもBさんも残すと良いでしょう。
(今回は”騎士”から守られていそうにないBさんという設定で選択しています。)
昼のターン3…議論を行います。
※昨晩(夜のターン3)で、Bさんが人狼に襲撃されました。残ったのは
です。
A「昼のターンが来るということは人狼が1人残っているということですね。」
C「今一番疑われているのはAさんですが、bさんも怪しいと思っています。口数が少なかったので。」
b「私が”騎士”なので、守る相手を考えていたのです。」
『ここは嘘を吐くしかありません。”市民”と答えてしまうと<特殊能力>がないため、自分が攻められる流れになると弁解が難しくなります。自分以外が残り2人であるという可能性に賭けた攻めの出方です。』
『一方、守りの出方としては”騎士”が残っている可能性も考え、無難に”市民”と偽ってもかまいません。』
A「”騎士”という発言をこのタイミングですることには異論ありません。」
C「”騎士”は夜のターン2・3ともに誰を守りましたか?」
b「夜のターン2では
aさん、夜のターン3では
Cさんです。」
※”騎士”のルールにオプションとして”連続して同じ人間を守れない”と付いているかもしれません。ルールを誤認していないか必ず確認した上で、答えて下さい。
A「なぜその二人を守ったのですか?」
b「
aさんは本物の占い師の可能性があったことと、
Cさんは議論が上手だったので市民チームとして有利だと思いました。」
※喋りすぎるとボロが出やすくなります。適度に自分以外の方を疑うような質問も投げかけてみて下さい。
b「
Cさんは
Aさんをどう思いますか?」
C「そうですね…。」
人狼ゲームの勝敗は最後までわかりません。定石の解説はここまでとします。
それでは解説ポイントをまとめます。
市民チームの定石ポイント
- 基本的に嘘は吐かないように
- ”市民”は”市民”であることを証明するのが難しいので、疑われないように振舞う
- <特殊能力>を持つ市民チームを犠牲にしてでも確実に”人狼”処刑する
- ”騎士”はすぐに名乗り出ない
- ”騎士”は人狼の立場で考え、厄介そうな市民チーム(の可能性が高い人)を守る
人狼チームの定石ポイント
- チームでかばいあっている雰囲気を悟られないように
- 2人以上いる時は必ず一人が<特殊能力>のある市民チームをかたどる
- 襲撃の際は”騎士”の選びそうな相手を避ける
- 襲撃の際は”人狼”だと少しでも疑われている市民チームの人を残す
以上で「人狼ゲームの立ち回り方~その1~」の解説を終わります。
今回は定石をいくつか解説いたしました。
立ち回りが分かると「自分の話し方」から「相手の話し方」までに目を向けることができるようになります。処理できる情報が多ければ多いほど、当然勝率は上がります。
詐欺に引っかからない防止策としても「詐欺の手口を知っていること」は必須条件です。
いかに自分の中で立ち回りをストックしているかが初心者ゲームとしては勝ち負けを左右することも少なくありません。
※これが人狼ゲームへ初心者として参加する時のハードルだとは思います。
人狼ゲームで「プレゼン力」を養いたいと考えている方は、ぜひ定石をいくつもストックしてみて下さい。
ゲームの数をこなし、上級者になればなるほど今度は初心者以上に「プレゼン力」や「即興の論理力」が試されます。
人狼ゲームの面白さでもお伝えしましたが、ご自身の論理的解釈が通って嘘を暴き、みんなに信じてもらえる楽しさをゲームで体感しながら、お仕事でも活かせる力が身に付いていると思いますよ。
ビジネスマンやこれから社会に出るような方にはぜひとも1度は人狼ゲームを体験していただきたいですね。